グレーリストとは
初めてメールを送信してくるサーバに対して、一時的な配送拒否を行うとともにグレーリストに登録し、後に再度グレイリストに載っているサーバからメールが再送されてきた際に、初めてメールの配送を許可します。
電子メールサーバの規格では、一時的な拒否の際は、ある程度の時間を空けて再配送することが求められており、規格に沿ったメールサーバソフトであれば一般的に15分前の間をおいて再配送を試みます。
一方、迷惑メールの送信に利用されるツールは、短時間に大量のメールを捌くため、一時拒否に対し、再配送を試みなかったり、一時拒否されると即座に再配送を行うような動きをするもの多く、こうしたメールをある程度の時間一時拒否することで、大量送信用ツールから送られる迷惑メールを受信前に遮断することが可能となります。
ステータスがグレーリストとなっているメールの処理について
◆グレーリスト
グレーリスト は、以下の「triplet」情報に基づいて機能します。
・送信サーバIP/24サブネット
・送信者のメールアドレス
・受信者のメールアドレス
システムが未知の「triplet」からの接続を受信した場合グレーリストに追加され、10分間、一時的に配送を拒否します。
10分後に、その「triplet」は一時的にホワイトリストに追加され、配送が許可されます。
グレイリスト及び、一時的なホワイトリストは、8時間後に期限切れとなります。
◆ グレーリスティング許可リスト
これは、同じIP /24サブネットから、3要素が異なる5件で、グレーリストに登録された後受信に成功するか、または、送信側サーバIPと送信者メールアドレスが同じ+宛先が異なるメールが2件グレーリストに登録された後受信に成功した後に、【送信サーバのIP /24サブネット】がグレーリスティング許可リストに登録されます。
グレーリスティング許可リストに登録された段階から、【送信サーバーのIP /24サブネット】* から届くメールは、配送を許可されるようになります。
このグレーリスティング許可リストは60日間保持されます。グレーリスティング許可リストに登録されたメールが60日間配送されなければ、グレーリスティング許可リスト の期限切れとなりますが、60日の間にメールが再度届けば、グレーリスティング許可リストの期限はその都度延長されます。