有事の際に、フェールオーバーを実行しておき、新しい物理マシンまたは仮想マシンのご用意が整いましたら、復元サーバーから新しいマシンへフェールバックをして戻すことができます。
前提条件
・ターゲットの物理マシンが元のマシンであるか、元のマシンと同じファームウェアを使用している。
・ブータブルメディアが登録されている(登録方法は次の項目をご参照ください)
・フェールバックに使用するブータブルメディアはオンラインであり、進行中の別のフェールバック操作に使用されていない。
・インターネット接続が安定している。
・クラウド上に少なくとも1件の復元サーバーのフルバックアップが存在する。
ブータブルメディアの登録
- こちら の手順でブータブルメディアを作成します。
- 作成したブータブルメディアをフェールバック先となる新しい物理マシンで起動します。
- メディアを登録する を選択します。
- 手順1のブータブルメディア作成時に生成したトークンを「登録トークン」に入力して「登録」をクリックします。
サーバー欄は自動で入力されます。 - ブータブルメディアの登録が完了後、フェールバックが完了するまでブータブルメディアは終了しないでください。ブータブルメディアを再起動したり、電源をオフにしますとブータブルメディアの再登録が必要になります。
- (トークンを生成していない場合)
バックアップ管理画面>デバイスメニュー>画面右上の「追加」ボタンをクリックし、登録トークンの「生成」をクリックします。
トークンの有効期間をお好みで設定し、ユーザーの選択後、Generate token をクリックします。
計画の選択は不要です。生成されたトークンをブータブルメディアで入力します。 - ブータブルメディアの登録が完了しますと、以下のようにバックアップ管理画面に表示されます。
フェールバックの実行
- ブータブルメディアを起動しているフェールバックターゲットのマシンとは別のマシンで、
バックアップ管理画面へアクセスし、[ディザスタリカバリ] > [サーバー] よりフェールオーバー状態の復元サーバーを選択します。 - フェールバックタブを選択します。
[フェールバックタイプ] は[エージェントベース(ブータブルメディアを使用)] が選択されていることを確認します。[ターゲットブータブルメディア]項目で、[指定] をクリックします。 - 登録したブータブルメディアのステータスが使用可能となっていることを確認し、選択して「完了」をクリックします。
- ディスクマッピングは自動で行われます。
変更する場合は、ディスクマッピングフィールドをクリックし、変更することができます。
※注意:オリジナルの元のマシンよりも小さいパーティションを作ってしまうと復元できない場合があります。 - データ転送を開始 します。
- データ転送:このフェーズでは、復元サーバーが引き続き稼働状態にある時に、クラウドサイトからフェールバックターゲットマシンにデータが転送されます。
データ転送のフェーズでは、任意のタイミングで次のフェーズであるスイッチオーバーを開始することができます。データ転送では、以下のポイントをご留意ください。
・復元サーバーの稼働時間が長ければ長いほど、その分コンピュートポイントを消費します。
・より多くデータ転送を行うほど、次のスイッチオーバーフェーズの間に発生するダウンタイムが短くなります。
ダウンタイムを抑えたい場合は、少なくとも進行状況が90%以上になった後、もしくは、データ転送が完了した後に、スイッチオーバーを開始してください。
より長いダウンタイムを許容することが可能な状況であり、コンピュートポイントのコストを抑えたい場合は、より早いタイミングでスイッチオーバーを開始することができます。 - データ転送が完了すると以下の画面になります。
スイッチオーバーをクリックします。 - スイッチオーバー:このフェーズでは、復元サーバーの電源がオフになり、[データ転送] のフェーズで転送されなかったデータを含む残りのデータがフェールバックターゲットマシンに転送されます。
復元サーバーにバックアップ計画が適用されていない場合、スイッチオーバーフェーズで自動的にバックアップが実行されるため、処理速度が遅くなります。
スイッチオーバーが完了するまで待機します。 - スイッチオーバーが完了しましたら、以下の画面になりますので、
ブータブルメディアを再起動し、物理マシンの動作確認を行います。
正常に動作することを確認後、[フェールバックを確認します] をクリックします。
ブータブルメディアの再起動ではなく、一旦シャットダウンされたい場合は以下の流れとなります。
a. ブータブルメディアの「電源をオフにする」ボタンでシャットダウンします。
b. ブータブルメディアをマシンから取り外します。
c. マシンの電源を入れると、OSが起動します。 - 確認ボタンをクリックします。
- フェールバックの確認が完了するまで待ちます。
- フェールバックが完了すると、リカバリサーバーは自動的に「スタンバイ」に戻ります。
フェールバックで、復元された物理マシンには保護計画が適用されておりませんので、フェールバックが完了したら、手動で保護計画を適用する必要があります。