概要

ディザスタリカバリ(DR)では、弊社の仮想化基板上に、お客様のマシン(保護されているサーバー)のコピーである仮想マシンを作成します。
仮想マシンは、既存のバックアップから作成される「復元サーバー」と、初期から構築する「プライマリサーバー」の2タイプがあります。

仮想マシンはバックアップも可能で、最新イメージをお客様環境に改めて復元(フェールバック)することが可能です。
本記事では「復元サーバー」 の作成方法をご案内しております。



前提条件

  • ディザスタリカバリメニュー > 接続 を選択して、DR環境への接続タイプを設定する必要があります。

  • 対象のマシンにディザスタリカバリオプションを有効にした保護計画を適用する必要があります。
    この計画では、バックアップ対象の内容が、「マシン全体」を選択している必要があります。




課金

主な課金対象は以下の2点です。

  • DRストレージ 
  • コンピュートポイント


DRストレージ:

バックアップ計画の中でディザスタリカバリオプションを有効化した時点で、

ディザスタリカバリ用サーバーのストレージ費用が発生します。

ストレージ費用は、ディザスタリカバリの稼働時間に関係なく費用が発生します。


コンピュートポイント:

仮想マシンの電源オン/オフの状態にかかわらず、定義済みのフレーバーの構成に準ずるコンピュートポイントに対して費用が発生します。

※「復元サーバー」 の場合、「スタンバイ」状態であれば課金対象外となります。
※コンピュートポイントの料金表につきましては、サポートメールよりお問合せください。





復元サーバーの作成


保護計画から復元サーバーを作成する


  1. 新規計画を作成する場合は、ディザスタリカバリを有効にしてください。計画が作成されると自動で復元サーバーが作成されます。


  2. 既存計画を編集する場合は、「デバイス」メニュー>マシンを選択>右アクションメニュー「保護」>「・・・」ボタン>編集


  3. ディザスタリカバリを有効にしてください。計画を保存すると自動で復元サーバーが作成されます。



    作成した復元サーバーは、[ディザスタリカバリ] をクリックし、歯車アイコン>編集 から構成内容を編集することができます。





復元サーバーを手動で作成する

前提 - 既存の計画はあるが、保護計画でディザスタリカバリを有効にしていない状態

  1. [すべてのデバイス] タブで、保護するマシンを選択します。
  2. [ディザスタリカバリ] をクリックします。
  3. [復元サーバーを作成] をクリックします。
    ※バックアップ計画を1つも作成していない もしくは マシン全体の計画を作成していないと以下の画面になりますので、まず保護計画の作成が必要になります。前項の「保護計画から復元サーバーを作成する」のステップでお進みください。




サーバー構成について

以降は復元サーバー作成時のフレーバー構成の設定となりますが、

復元サーバーを作成後、フェールオーバーされていない状態であれば途中で構成変更は可能です。


  1. 仮想コアの数とRAMのサイズを選択します。
    1時間当たりのコスト(コンピュートポイント)とは、
    復元サーバーが稼働状態の1時間あたりのコストを示しています。
    コンピュートポイントの料金表につきましては、サポートメールよりお問合せください。
    ※本サービスを弊社パートナー様からご購入されているお客様の場合、料金表はパートナー様にお問い合わせください。



  2. ネットワーク:
    元のマシンの IP アドレスのネットワーク帯域が自動で指定されます。
    ご自身でIPアドレスを指定したい場合は、[DHCP] →「カスタム」を選択してください。
    なお、他の仮想マシンとIPアドレスを重複することはできません。

    MACアドレス:指定アドレスがない場合は空欄のままで構いません。

    テストIPアドレス:テストIPアドレスを付与することができます。


  3. (任意)自動テストフェールオーバー:自動でテストフェールオーバーをするようスケジュールすることができます。



  4. (任意)インターネットアクセス:
    本番フェールオーバー/テストフェールオーバー中に、復元サーバーからインターネットにアクセスできるようになります。
    デフォルトで、TCPポート25番が解放されます。

    あわせて、こちら の利用禁止ポート一覧もご覧ください。


  5. (任意)パブリックIPアドレスを使用する:
    本番フェールオーバー/テストフェールオーバー中に、 外部ネットワークから復元サーバーへ接続できるようになります。
    デフォルトで、TCPポート443番が解放されます。



  6. (任意)RPOしきい値を設定:
    フェールオーバーを実行する際、最新の復元ポイントと現在時刻との間の許容する最大時間間隔を定義することができます。
    数値は15~60分、1~24時間、1~14日間の範囲で設定できます。


  7. 名前:復元サーバーの名称と、任意で説明欄を入力し、「作成」をクリックすると復元サーバーが作成されます。


以上