使えるクラウドではCTタイプとVMタイプの2種類の仮想サーバーを作成する事ができます。
それぞれのメリット・デメリットは以下となります。
※Linuxは、通常のウェブホスティングやメールホスティング用途で特に理由がない限り、CTタイプを推奨します。
※Windowsは、VMタイプのみとなります。
■ コンテナ(CT)タイプ
メリット
・リソースのオーバーヘッドが非常に小さく、動作が高速。 (= パフォーマンスが良い )
・CPUやメモリ、ディスクサイズの変更がオンラインで可能。
・サーバー作成時、コントロールパネルからテンプレートとしてインストール可能な OS 標準付属のアプリケーション等は、仮想環境内からは単純なリンクとして作成されるためメモリやディスクの使用効率が高く、ユーザーの割り当てたメモリやディスクが多く効率的に利用できる。
デメリット
・カーネルに関わる部分を扱うことができない(カーネルパラーメータの変更等)
・稼働中のカーネルに含まれていないモジュールのロードができない。
■ 仮想マシン(ハイパバイザー,VM)タイプ
メリット
・カーネルレベルの設定の変更やカスタマイズが可能。
デメリット
・仮想マシンエミュレーターなので、 1 つのアプリケーションを動かすためにより多くのプロセスパワーを消費することになるため、CT に比べると、リソースのオーバーヘッドが大きい。
・それぞれの VM が OS やその他のソフトウェアが必要とするメモリやディスクスペースを占有するため、CT に比べ、ユーザーの割り当てたメモリやディスクのうち、自由に使用できる量が少し少なくなる。
・仮想化システム連携支援ツールの定期的なアップデート作業が必要となる。
※VMタイプではオートスケールがご利用いただけません。
■ VMタイプ の利用例
・カーネルモードのロードバランサー( LVS )を使いたい
・稼働中のカーネルで使えないモジュールを使いたい(特殊な iptables のモジュールを使いたい)