制限事項

  • 転送ルールとプロトコルは、ロードバランサプールが追加された後に変更できません。
  • ロードバランサが利用するネットワークのIPv6サブネットがSLAAC、もしくはDHCPv6ステートレスモードで稼働している場合、ロードバランサは自動でIPv6アドレスを取得します。




前提条件:

  • ロードバランサが利用するネットワークではIP管理が有効になっていること。
  • バランスプールに追加される仮想マシンは固定のIPアドレスがあること。



バランシングプールを持つロードバランサの作成:

1. ロードバランサのタブにて、【ロードバランサを作成】を選択。


2. 表示されるウィンドウにて、以下の手順を行ってください:

  1. 名前、概要(任意)を入力してください。

  2. 高可用性を有効、もしくは無効にしてください:
    - 有効にした場合、2つのロードバランサのインスタンスが作成されます。VRRP(仮想ルーター冗長性プロトコル)に従い、アクティブ/待機モードで稼働します。

    - 無効にした場合、1つのロードバランサーのインスタンスだけ作成されます。


3. ネットワーク設定の項目では、ロードバランサが利用するネットワークを選択し、任意でロードバランサに割り当てられるIPアドレスを指定してください。

  • ルーターを経由して物理ネットワークに接続している仮想ネットワークの場合:
    - この場合、ロードバランサに浮動IPを割り当てできます

  • IPv4とIpv6のサブネット両方を利用する共有物理ネットワークの場合:
    - この場合、ロードバランサに利用されるIPバージョンを選択する必要があります。


4. バランシングプールの項目で、【追加】をクリックをすることでロードバランサから仮想マシンにトラフィックを転送するバランシングプールを作成できます。



 

表示されるウィンドウにて、以下の手順を行ってください:

  1.  転送ルールの項目にて、ロードバランサからバックエンドプロトコルへの転送ルールを選択し、受信と宛先の接続用ポートを指定してください。

    • HTTPS -> HTTPS のルールの場合、すべての仮想マシンが同じSSL証明もしくは証明書チェーンを所有している必要があります。

    • HTTPS -> HTTP のルールの場合、PEM形式で、SSL証明書もしくはSSLチェーンと、PEM形式のプライベートキーが必要です。


  2.  バランス設定の項目にて、バランスに使用されるアルゴリズムを選択してください。
    • 最低の接続:リクエストは仮想マシンにアクティブで接続している数が一番低い仮想マシンにリクエストを転送します。

    • 総当たり:すべての仮想マシンがリクエストを順番に受け取ります。

    • ソースIP:ユニークな送信元IPを持つIPアドレスが同じ仮想マシンに転送されます。

      スティッキーセッションの設定を有効にすることで、セッション維持(パーシステンス)が有効になります。ロードバランサーは返信に組み込まれるクッキーを生成します。クッキーは同じ仮想マシンに再びリクエストを送信するのに利用されます。

      メモ:
      この設定はSSLパススルーモードでは使用できません。


  3.  
    メンバーの項目にて、【追加】を選択することで、仮想マシンをバランシングプールに追加します。一つの仮想マシンが複数のバランシングプールに含まれることもできます。

    表示される「仮想マシンを追加」ウィンドウにて任意の仮想マシンの追加し、【追加】を選択してください。

    メモ:
    ロードバランサのネットワークに接続されている仮想マシンのみ選択できます。

  4.  ヘルスモニターの項目にて、メンバーの可用性をモニターするためのプロトコルを選択:
    • HTTP/HTTPS:HTTP/HTTPS GET メソッドを使用してステータスコード200を確認します。そして、ヘルスモニターへのURLを指定します。

    • TCP/UDP:ヘルスモニターはバックエンドポートのTCP/UDP接続を確認します。

    • PING:ヘルスモニターはメンバーのIPアドレスを確認します。

    • デフォルトで、もしメンバーが三回連続で五秒間隔のヘルスチェックに失敗した場合、そのメンバーはバランシングプールから削除されます。メンバーが同じヘルスチェックに三回連続成功した場合、メンバーは再びプールに追加されます。

      これらのチェックに使用される数値は手動で設定できます:チェックされる間隔、モニターがタイムアウトするまでの時間、健康/非健康状態に設定されるまでの閾値などを設定できます。

    • これらの値を変更する場合、【値を変更】を選択し数値を入力し、【保存】を選択してください。
  5. 作成】を選択。


5. 【任意】 上記されている手順で、さらに複数のバランシングプールを作成する。


6. 【作成】を選択する。