注意:説明画像内において、以下のような黄緑色のチェックマークで示されている項目、また、各項目・機能の説明において有料オプションであると記載されている項目は、有料のオプションパックに含まれる内容です。オプションを購入されていないお客様の環境では、オプションの設定項目は表示されません。
注意:この機能・設定は有料のオプションパックに含まれる内容です。
ディスク状態の監視機能は、現在のディスク状態のステータスに関する情報と、故障予測情報を提供し、ディスク障害によって発生する可能性のあるデータ損失を防ぐことができます。HDD、SSDディスクがサポートされています。
〔制限事項〕
- ディスク状態の予測は、Windowsを実行するマシンのみサポートされています
- 物理マシンのディスクのみの監視となります。仮想マシンのディスクは監視対象となりません。
- NVMeドライブの場合、ディスク状態の監視は、Windows APIを介してSMARTデータを送受信可能なドライブでのみサポートされています。ドライブから直接SMARTデータを読み取る必要があるタイプのNVMeドライブでは、ディスク状態の監視機能はサポートされません。
ディスク状態は、次のいずれかのステータスで表されます。
- OK:ディスク状態が70 ~ 100%です。
- 警告:ディスク状態が30 ~ 70%です。
- 重大:ディスク状態が0 ~ 30%です。
- ディスクデータの計算中:現在のディスク状態と予測を計算中です。
【仕組み】
ディスク状態予測サービスは、AIベースの予測モデルです。仕組みは以下の通りとなります。
- プロテクションエージェントがディスクのSMARTパラメータを収集し、ディスク状態予測サービスに渡します。
- SMART5:再配置されたセクタ数のデータです。
- SMART9:通電時間のデータです。
- SMART187:報告された未修正エラー数のデータです。
- SMART188:コマンドタイムアウトの回数のデータです。
- SMART197:現在保留されているセクタ数のデータです。
- SMART198:オフラインの未修正セクタ数のデータです。
- SMART200:書き込みエラーの発生数のデータです。
- ディスク予測サービスは、これらのデータをもとに予測を実行し、次の情報を提供します。
- ディスク状態の現在のステータス:OK、警告、重大
- ディスク状態の予測:陰性、安定、陽性 (このデータは百分率で示されます。)
- 監視サービスはこれらの情報をもとに、バックアップ管理画面のディスク状態ウィジェットに情報を表示します。
【ディスク状態ウィジェット】
ディスク状態の監視結果は、次の2種類のウィジェットに表示されます。
- 「ディスク状態の概要」ウィジェット
全マシンのディスクが階層状に配置された、マシンの詳細情報を含むウィジェットです。以下の2つのステータス画面が存在します。- マシンレベルのステータス
選択されたマシンに関する、ディスク状態のステータスの要約が表示されます。最も重要なディスクステータスのみが表示され、ほかのステータスについては、該当するブロックにマウスを移動することによって表示されます。 - ディスクレベルのステータス
選択されたマシンに現在搭載されている、全ディスクのディスク状態のステータスを確認することができます。各ディスクに対応するブロックには、次のいずれかのディスク状態予測とその確率が表示されます。- 低下傾向
- 安定傾向
- 改善傾向
- マシンレベルのステータス
- 「ディスク状態ステータス」ウィジェット
このウィジェットは、円グラフで各ステータスのディスク数を示します。
【ディスク状態アラート】
30分間隔でディスク状態のチェックが行われ、対応するアラートが1日に1回生成されます。ディスク状態が「警告」から「重大」となった場合は、必ずアラートが生成されます。
アラート名 | 重大度 | ディスク状態ステータス | 説明内容 |
ディスク障害が生じる可能性があります | 警告 | 30~70% | このマシン上の<ディスク名が挿入されます>ディスクは、今後故障する可能性があります。できるだけ早くこのディスクのフルイメージバックアップを実行し、新しいディスクに交換してからイメージをリカバリしてください。 |
ディスク障害が差し迫っています | 重大 | 0~30% | このマシンの<ディスク名が挿入されます>ディスクは、故障が差し迫った重大な状態にあります。ストレスが加わるとディスクが故障する可能性があるため、現時点ではこのディスクのイメージバックアップは推奨できません。今すぐこのディスクの最も重要なファイルをすべてバックアップして、交換してください。 |